とある殺人事件の犯人と知り合いだった少年はマスコミから取材を受ける事に。
高額な謝礼に味をしめた少年たちは嘘で盛った証言でお金を稼ごうとするが…。
まさにムナクソの詰まった短編作品にして社会派作品。
簡単にお金が稼げるからといわば“悪ノリ”で事件の犯人に関する嘘の証言をする少年たち。
真偽など関係なく話題性だけでそれを記事にする記者たち。
事件そのものは置き去りにされ、“誰かが言っていたから”だけを根拠に無責任に拡散されるエンターテイメント化された情報。
そうしておかしくなった歯車は軋み、社会を歪ませ、それはまるでドミノ倒しの様に因果応報と新たな不幸の連鎖を生み出す。
今の世の中で“本当の事”を知るのはとても難しい事なのかもしれません。
