やましん

小さな池 1950年・ノグンリ虐殺事件のやましんのレビュー・感想・評価

4.0
朝鮮戦争当時発生した米軍による一般市民に対する無差別爆撃事件“老斤里(ノグンリ)事件”を映画化。

韓国中部にあるのどかな村、老斤里(ノグンリ)に逃亡してきた米軍部隊。
彼らは村人の中に、北朝鮮のスパイが紛れこんでいると疑い、村人を無差別に銃で乱射し始めるのだった…。

一切のエンタメ性や、後付けの演出もなく、後半は淡々と村人が逃げ惑い、銃弾に倒れていく様を描く。
それだけに極度の緊迫感と理不尽な怒りがこみ上げてくる。
なぜこんな素朴で人の良い村人がこんなにも犠牲に😨

事件後50年に渡り、米国・韓国両政府とも事件の存在を隠し通していたが、2000年にピューリッツァー賞を受賞したAP通信の記者の調査で真実が明るみに出た、という。

そして、歴史の闇を明るみにする趣旨に賛同した有名俳優が出演を申し出たという。
ユ・ヘジンやムン・ソリ、ソン・ガンホなど(ソン・ガンホはどこに出てた?😅)。

ただし、韓国映画らしく、最後は微かな希望を描く事も忘れない。

あまりの衝撃的な歴史の実話に打ちのめされてしまいました😨
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