やましん

キリング・オブ・ケネス・チェンバレンのやましんのレビュー・感想・評価

4.5
2023-52th
【キリング・オブ・ケネス・チェンバレン】

2011年に発生した無実の黒人ケネス・チェンバレンが集合住宅の自分の部屋で、白人警官に殺害された事件。
その緊迫の約90分の経過をほぼ尺通りに描いています。

銃社会のアメリカでは、一方では個人宅の見守り通報システムが発達しているようです。
でもシステムの誤作動、黒人への差別偏見、その人がパニック障害を患っている、横暴な警察組織、など様々な不幸が重なったとしたら…。

日本では起こりえない事件ですが、この手の事件は何度も報道されています。
アメリカの思想、社会が生んだ悲劇に心が打ちのめされる作品でした。
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