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ウィーアーリトルゾンビーズのtubure400のレビュー・感想・評価

4.3
タイトルからしてとても面白そうに見えなくて、劇場もガラガラで、あー『アラジン』にしておけば良かった、と思いながら観たけれども、その実、震えるほど面白かった。小・中学生の頃に出会いたかったと思わされるような映画だった。無表情で無敵な感じの子供が主人公の映画でもどこかで(『グッド・ウィル・ハンティング』的に)実は内面ではしっかり子供らしく苦悩していて、それが溢れ出す瞬間が感動的、みたいなところがあると思うけれど、『リトル・ゾンビーズ』は終始そういう期待を裏切り続け、ボーイ・ミーツ・ガール的な展開になるのかと思わせてはそれもまた裏切り続け、その間子供たちは子供たちらしく変に大人びていて、潔癖で、ドライだった。それでいて『大長編ドラえもん』ばりにエモいシーンもあるのに、意地でもウェットにしないところが新しいと思った。それが、ゾンビということなのか、という気持ちになった。
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