このレビューはネタバレを含みます
酒、女、薬、自殺。ぶっ飛んだ生活。そんな日常を送る太宰を蜷川実花ワールドに落とし込んだ作品。死を意識する言葉が多いが、それと同じくらい生を意識する言葉も多いように感じた。
強い言葉でありながら、どこか、弱々しい。劇中、三島由紀夫が放った、やたらと死を匂わせる、弱々しい文学というセリフが本作にもマッチしているようにも(弱々しくはないが)
苦しくて、でも楽しくて、一番おいしくていいものよ。恋が悪いなら、私は悪くていい。不良でいい。このセリフには痺れた。
太宰治の人間失格を読んだことがないので、読んでみなくては。