このレビューはネタバレを含みます
芸術において傑作を生み出すひとは異常な私生活があってこそ通常だなと思った。
太宰治の人並外れた人生と小説作品、周りの人物がいてこそのこの映画であるから、映画自体の良さや面白みとしては、実在の人物をどう理解し表現するのかというところが見どころなのかと思った。
豪華キャストであるし、キャスティングも悪くはないと思う。全員の性格や出立を知らないのでこの人ハマっていたとかは言いづらい。藤原竜也と二階堂ふみが良かったと思った。後、成田涼。
あそこまでの酒女タバコに犯され常識で測ると堕落した人生を映像で見るのも良かったが、文章で読む方が面白いしゾクゾクする。
人間失格の作品が太宰治の生涯や生き方考え方に通じているのがよく分かったし、あの人生あってこそのこの作品なんだなと思った。
音楽と衣装が良かった。
戦後の東京なのに戦争の気配が無いのが少し不思議だった。