キャサリン子

人間失格 太宰治と3人の女たちのキャサリン子のレビュー・感想・評価

1.5
蜷川監督ってやっぱり苦手。
どの作品も、アートが際立ち過ぎてて内容が無い。

この作品にいたってもそう。
「人間失格の誕生秘話」的なテーマらしいが、ただの不倫映画。
キャッチコピーに「ヤバすぎる実話」って書いてあるけど、はぁ?。
太宰は確かに恋多き男で常に愛に飢え、愛を求めていたけれど、この時代の男なんて隠し子や愛人なんて当たり前にいたし、それだけで太宰がどんな男だったかを描くなんて浅すぎる。

小栗旬演じる太宰は、自信に満ち溢れまくってるしそもそもイキイキし過ぎ。
実際は、とても情緒不安定で繊細で、自分に自信が無く、薬物中毒でゲッソリしてた。
常に愛を求めていたのは育った環境によるものが大きく、憎めない部分もある。
監督は、太宰の作品を読んだことがあるのだろうか?

この作品だけ観ると、ただのクズ。
文豪・太宰治の才能は全く感じられない。


太宰ファンは観ないことをおすすめする。
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