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ジョジョ・ラビットのmitsuのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

「常識とは何か」
人の多くはその生まれ育った環境(親、兄弟、周りの人)のものの見方考え方に強い影響を受け人格が形成される。生まれ育った環境というのは=時代とも表すことができるのではないだろうか。戦争下という非常事態の中では人間の常識も大きく変わってしまう事は、今までの歴史を振り返ってみれば誰もが理解していることだと思う。
異常な世界の中では良心があるものが異常者として祭り上げられる。故に皆無意識的に思考を麻痺させ、大きな流れに身を任せてしまう。
本作のスカーレットヨハンソン演じるジョジョの母親はこの世界にとって最も強い希望の光であり、彼女の光をもとに主人公の幼い少年が「常識とは何か」さらには「自分の本心」に向き合い成長していく物語である。
個人的には終盤にジョジョとエルサの二人で窓から戦争の光景を恐怖や絶望ではなく、ある種の日常のように眺めながら語り合うシーンが印象的であった。
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