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ジョジョ・ラビットのkinakoのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと待ってくれ、ほんまに無理、良すぎて無理、流石に無理。
まず序盤からワイティティ?!と思ったら監督ワイティティやって面白いの確信。そこからずっと釘付けでした。

スカヨハママの愛についての話と息子への愛情でもうそこで泣きそう、次に「息子とあなただったら…」のところもしんどい、靴でママ!って叫んでしまった 見間違いでは?ってなったけど青のコートで絶望した。あの時代に生きた強く素晴らしい女性でした。書きながら泣きそう。

ジョジョが最後の方何を信じたら良いのか何に怒ったら良いのか分からなくなっているところ、見ていて本当に辛かった。私から見ればこの世界は10歳の男の子には辛すぎると思ってたけど、当事者のジョジョはあっけらかんとしててママが好きで好きな女の子がいる普通の男の子だった。いろんな苦悩はあったのかもしれないけど、戦争ってどこまでも他人事で最後の決戦もどこか違う世界で起こってることみたいに思ってたりしたのかな。

サムロックウェルはきっと助手と付き合ってたし、最後化粧してたの最高にいけてた。バースデーを見逃したのも、ママを最後に褒めてくれたのも、むちゃくちゃ賢い人なんだろうなと思う。片目やられたのもわざとだったりしないかな。

国力がどんどん衰えていってカラフルな町が色褪せていくところとかポスターが剥がれてるとことか、その中でもイマジネーションヒトラーは豚か牛かの体から肉を贅沢に食べてたり、表現が素晴らしかった。

最後のサムロックウェルの絡みとか、ママには結べなかった靴紐をジョジョがエルサに結ぶのとか、「外は危険?」「すごくね」みたいな会話とか、極め付けの街で踊ってるとことか、首までびちょびちょになるくらい泣いた。こんなにポップに戦争のこと描くの流石としか言えない。見ないと見ないとと思って一年たってからになったけど映画館で見るべきだったとこんなに後悔したことない。映像も綺麗でわりとウェスアンダーソンみがあった。はあ〜〜〜〜素晴らしい作品!!!生まれてくる子供にも見せよっと。ありがとうございました!!
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