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ジョジョ・ラビットのzaokaのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.3
重い題材をユーモアで包んで表現していて、(映像・音楽を含めて)センス・クリエイティブさが光る名作❗️

タイカ・ワイティティの多才さには脱帽しかない。😅(監督・製作・脚本・出演までこなしているなんて)
・・・異色の作品作りや自ら出演しているところ、コメディアンでもあったところは、現代のウディアレンっぽさを感じる(自分だけかな?)

アカデミー賞Wノミネートのスカーレットヨハンソンはもちろん、タイカ・ワイティティの演技も素晴らしい。
子役の演技は更に圧巻だった❗️😊

反戦とか差別問題もあるが、愛と希望をテーマにした作品だと思う。
エンドロール直前のメッセージは印象的だった❗️
「すべてを経験せよ、美も恐怖も。生き続けよ、絶望が最後ではない R・M・リルケ」

これからのタイカ・ワイティティには注目せねば!😊

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※以下ネタバレ含む。

単なる戦争批判にとどまらない、素敵な作品だったなと思う。

・勇気ある反ナチ運動者で、少年のヒトラー信奉を黙って見守り、深い愛情を注いだ母とその悲運。
・ヒトラーを信奉する少年と隠れて住んでいるユダヤ人少女の間にあった、心の壁が次第に溶けていく様。
・キャプテンK も友人も、本当はナチスの崇拝者ではなく普通の人間だった、、等々が描かれる。

流れるオールデイズも印象的😊(以下、ちょっと調べたけど)

・序盤のBeatlesで、当時のヒトラーへの熱狂を表現し、
・エンドロールのDavid Bowie のHeroesで新時代の到来を表現しているようだ。(本作ではドイツ語版Helden使用)

※Helgenは、ドイツを分断したベルリンの壁を題材に愛をうたった曲(壁の近くでレコーディングされ、何度も歌われた)
この曲で、終戦に加えてその後の分断~統合の希望まで含めて表現しているらしい。

・・・そんな話なら、エンドロールの曲にも日本語字幕は付けて欲しかったな😅
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