YOH

ジョジョ・ラビットのYOHのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

他の方も書かれていますが、本当にこんな戦争映画見たことない!

主人公ジョジョとヒトラー(主人公がナチ派の教育を受けていることを具現化した形)のシニシズムあふれる会話が非常にコミカル。テーマとしては重たいはずなのに、何度も笑わせられました。

ジョジョがエルサに「ユダヤ人はどこに住んでいるんだ?その紙に描け」と命じ、命令されたエルサが描いた絵がジョジョの似顔絵。ジョジョは怒って「住んでる場所を描けと命じたはずだ」と言うが、エルサはそれに対し「だから住んでる場所を描いたの」と…。この場面は特に印象に残りましたね。結局彼らの言う「ユダヤ人」と言うのは、ナチ思想を持つ人間の頭の中にしか存在していない。

冒頭の上級生に野ウサギを殺せと言われ殺せず、代わりに逃そうとした(そして失敗し上級生に殺された)ジョジョの描写を、最後に、今度はユダヤ人のエルサに置き換えて再現したのも原点回帰感があり良かった。
YOH

YOH