強い

ジョジョ・ラビットの強いのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.6
第二次世界大戦中のナチス・ドイツ。
ウサギも殺せないジョジョはイマジナリーフレンドとして心に住まうアドルフ・ヒトラーとの日々の中で成長しながらこっそり匿われたユダヤの女の子との出会いをきっかけに、思想と戦争を考える。

まだまだ未熟なジョジョ達子どもの目に映る戦争。発展途上の子供たち、こうしてまるで童話や九九を学ぶように思想を植え付けられ楽しんで殺しを習得していく事。
思考をする事で誰のではなく自分の心の正しさを見付けられる。

コメディとして上手くできていて、可愛らしくポップなビジュアルとビートルズから始まるオープニング。全編明るくて笑える反戦映画、ゴリゴリの史実戦争映画を苦手に思う層にもガッツリアプローチ出来そうな作りで、私も嫌いじゃない。が、軽さは否めないのでかなり好みは別れそう。過去一ポップな首吊公開処刑だから。

ウエスアンダーソンっぽさすらある。
とにかく風刺と皮肉の効いた丁寧でマイルドな反戦映画だった。
強い

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