ナチスドイツを題材にした映画はたくさんあって、中にはコミカルなものもあるが、爆笑ではなく、じわりクスクスなのはドイツ的なんじゃないかな。最初は英語で喋るドイツ人設定に違和感ありありだが、それはそれで意味がある気がする。
スカヨハ演じる母がイカしてる。ターコイズブルーのコートが素敵だなと思ったら…!
あと、「ハイル、ヒットラー!」のくだりがジワる。戦争も後半になると、意味がないことや正義とは何なのか気づく大人も多いのかも。
ちょっと『ライフ・イズ・ビューティフル』を彷彿させつつ、暗く重くなりすぎないところがイイ。アドルフは自分の心の中にいるのかもしれない。