可愛い映画。主人公のジョジョはもちろん、美術や衣装、一つ一つのシーンも、ファンタジー要素があるのでおしゃれです。
第2次世界大戦の戦争を描いた映画なのに、ポップで明るいという点は、『ライフ・イズ・ビューティフル』を彷彿させます。また、ウェス・アンダーソン的な左右対称だったり、広角的に映し出される映像が印象的。ジョジョの低い目線からすべてを語っていく点も素晴らしいなと思いました。
母親役のスカーレット・ヨハンソン、大尉役のサム・ロックウェルがまた良いんです。ふたりとも好き。メガネの男の子も愛くるしい、良いキャラをしてます。ジョジョとのハグかわいいですよね。ハイル・ヒトラーの下りも面白いし、靴ひものシーンはグッときます。対立したものを結ぶ、つなぎとめる象徴なのだと思います。
臆病なジョジョは、憧れのヒトラーを空想上の友達（イマジナリーフレンド）として、会話して自身の行動を決めていきます。ラストにジョジョがそのヒトラーに対してどう対応したのか？
家族、友情、恋愛。いろいろな大事なことがつまった、10歳の男の子の成長を描いた作品でした。
