さすがはタイカ・ワイティティ監督といった感じのコメディ作品。
ただコメディとシリアスが絶妙なバランスで、最後は大きな感動が得られる。
ストーリーも非常にうまく作られていて、ヒトラーに心酔しナチに命を捧げる主役にも関わらず、映画としては反戦を謳っているあたりも素晴らしい。
何より良かったのは、作品全体が常に大きな愛に包まれていたところかな。
ジョジョと母親、エルサにヨーキー。優しさから出る嘘は「ライフ・イズ・ビューティフル」を思わせる。
そして何よりサム・ロックウェル演じたキャプテンKが最高。ゲイリー・オールドマンを彷彿させる演技で、今後も様々な作品で活躍しそう。
アカデミー賞では激戦が予想されるだけに、頑張ってもらいたいなと素直に思った。
