ゆえん

ジョジョ・ラビットのゆえんのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.8
良〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜👏🏻👏🏻
コメディとドラマのバランスが堪らない。
プロパガンダ教育がもはや滑稽に見えるほどに振り切れていて、コメディ故なのか本当にあんな感じだったのか、あれを信じ込んでいたとしたらマインドコントロールって恐ろしい。
度々出てくる「ユダヤ人は見ただけじゃ見分けがつかない。同じ人間(の姿)だから」という言葉はまさにそうだよな、と。現代でもごちゃごちゃ理由を付けて差別したがる人がいるけど、結局同じ人間なんだからくだらねぇこと言ってんなよって感じ。滑稽よ。

スカヨハ演じる母が素敵すぎる。
人生の楽しみ方を知っている。
ジョジョと2人で過ごしている時間は戦時中の殺伐とした世間から浮世離れしたようでキラキラと眩しいほどに愛おしかった。
「ダンスは自由な人がするもの」
素敵。

キャプテンKと部下にどことなくクィアっぽさを感じてしまった。
こじ付けと言えばそれまでだけど、キャプテンKはナチス軍に属していながらユダヤ人嫌悪があまり無さそうなところが、今よりももっと同性愛嫌悪があったであろう時代に属性で一括りにされて差別されることに懐疑的だったのだろうか?と思わせるし、戦闘用の新衣装が派手めでマッチョイズムや男らしさのステレオタイプから逸脱した自己表現に対する意欲を感じたから。

トータルしてめっちゃ好きな作品。
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