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ジョジョ・ラビットのmaiのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.3
これは傑作だと思います!
前半はジョジョがいかにナチスに心酔しているかをコメディタッチで描き、そして後半に怒涛の現実を突きつけられます。でも、この映画の凄いところはどれほど辛いシーンであろうとユーモアとテンポの良さを忘れないところです。
どうして、こんなにも軽いタッチなのに重要なテーマをとりこぼさずに伝えられるんだろう?と思うくらいです。

全てジョジョの目にする世界で起こる思想であり出来事であるんですが、ある意味その世界って当時の社会の小さな小さな縮図だったんだろうなと思います。

そして役者の方々があまりにも魅力的すぎる…有名どころであるスカヨハやサムロックウェルは言うまでもなく、子役の子達も可愛らしい上に表情や表現力が豊かで素晴らしかったです!
スカヨハ演じるお母さんは豪快なのにどこか繊細な心の持ち主で、サムロックウェル演じるキャプテンは緩いのに最後のシーンで観客にとどめを刺しにくるしで…もう後半30分くらい泣きます。

「戦争ダメだよ」映画に変わりはないけれど、今までの映画と違うのは、その伝え方が一個人を取り巻く環境で示すところです。「戦争って必要?」っていう感じでしょうか(語彙力が足りない)…?

エンタメ色も強いので、アカデミーでどこまでいけるのか…という感じは強いですが、応援したいですね!!!
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