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ジョジョ・ラビットのyのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ここまでポップ、ハートウォーミング、シリアスを混ぜられると少し混乱してどう受け止めて良いかわからなかった。
そういう意味で斬新なのかもしれない。
面白かったし好きな部分もすごくたくさんある、強く印象に残る作品だったし人にも勧めたいと思うんだけど、手放しに称賛できないとも思うのは、ユーモアに走りすぎてるからかな…ちなみにイングロリアスバスターズではこの違和感はなかったんだけど、何が違うのかうまく説明できない。

ヒトラーユーゲントの子どもたちが訓練を受けるシーンと、最後に子ども(の兵士)も戦場に放られるシーンがかなりショッキングだった。
それをコメディタッチで描いていて笑っている人もいたのがかなりショックだった。
笑えない皮肉としてのユーモアではなく、この映画のポップなトーンを保つためのものだと感じたから。
それが受け入れられなかった部分かな。

多分日本もこんな感じかそれ以上にひどかったんだろうな。

それとドイツ語アクセントの英語が気になった。ドイツ語にするか、言語は演出に関係ないという意味でニュートラルな英語にすれば良いと思った。

それ以外はほぼ素晴らしかったように思う。

私たちの民族はユダヤ人の1000倍優秀って言われたら、それを嬉しく誇りに感じてしまう人がいても、人間の自然な感情として仕方ないことだと思う。
それとエルサでさえも、ユダヤ人は優れているという趣旨のことを言っていたのが印象的だった。

アドルフの存在からジョジョの葛藤が伝わってくるのも胸が苦しかった。
ママが亡くなっているのを見たとき以上にヒトラーが自害したことのほうに衝撃を受けているところも印象的だった。
靴を映す演出がめちゃくちゃすごいと思った…。

エルサと接する中でユダヤ人に対する認識が変わっていくジョジョ。
エルサが描いた絵を見て、これは僕のstupidな頭じゃん、って言ったら、そこが私たちがいる場所。って答えたそのセリフもすごくよかった。

スカーレット・ヨハンソンが本当に素敵で、ジョジョ役の子の演技もすごすぎて心配になった。子役たちは歴史とこの映画の意図を理解して、メンタルのケアも受けているだろうけど、それでも台詞として言葉に発すると精神になんらかの影響があってもおかしくなさそう。
サム・ロックウェルも最高すぎて大好きになった。
ただキャプテンKの役はちょっと都合良く良い人になりすぎとは思った。

ファッションもおしゃれでこの映画を
明るい印象にしている、それが良いのかどうかはわからないけど。

なんでビートルズとデヴィッドボウイなのか調べよう。
あと「挨拶をする」をハイルヒトリングって言ってて実際にこんなふうに動詞として使われていたのかどうかも調べよう。
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