トオボエ

ジョジョ・ラビットのトオボエのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.0
イマジナリーヒットラーと10歳の少年の話、とだけ聞いて観に行ったので、最初英語で彼らが話し始めたとき、若干混乱したが(英語圏の話なのかと一瞬思った)、それ以外は素晴らしかった。
ジョジョの中のヒットラーは最初はあまりにも明るくお茶目で、お腹を揺らして踊り走る姿はコミカルそのもの。「いいの?」と思っているうちに、ジョジョとの距離がすこしずつ表現されるわけだけど、それが秀逸だった。
固定観念は更新されないけれど、人間の気持ちは更新される。その変化、成長が視覚化されるさま、靴紐として結実する様は見事だった。
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