nama

ジョジョ・ラビットのnamaのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0
2020年2月29日(土)鑑賞。
第二次世界大戦下、ナチスに憧れ、自身の空想上のヒトラーを一番の友達とする10歳の少年ジョジョが、自宅の屋根裏に隠れていたユダヤ人の少女エルザとの交流で、成長していく物語。
物語としては普遍的なテーマなのだけれど、その普遍的なテーマだからこそ、心を打った。物語としては、序盤はとても明るいのだけれど、話が中盤、終盤へとジョジョの成長とともにドイツの敗北が濃厚になり暗いものへとなっていく。それでもジョジョは決して絶望せず、前に進んでいく。これがとても胸を打つ。
そしてなんといっても今作、登場人物一人ひとりのキャラクター付けがとても良く、皆とても個性的に見える。物語全体を通して、心を通わせていく、エルザ、物語の要所要所に登場し、ジョジョの心を和ませる親友のヨーギー、ぶっきらぼうだが、根は優しいキャプテンK(大尉)。そして何といっても母親のロージー(スカーレット・ヨハンソン)の演技は圧巻の一言。

とにかく普遍的なテーマと魅力的すぎる登場人物たち、そしてジョジョの成長の3点が絶妙にマッチしていて観ていてとても素晴らしかった。
今年ベスト候補の一本。
nama

nama