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シン・ウルトラマンのnamaのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
5.0
※かなりの長文です
2022年5月13日(金)公開初日に鑑賞。
(このレビューを書いている時には3回目鑑賞済)
制作発表からコロナ禍の影響もあり、約三年間公開を待ちに待った本作。感想から先に言うと「最高」過ぎた。
自分がウルトラシリーズの大ファンであるのでかなりファン目線の感想になるのだけれど、まずタイトルから大歓喜。流れるように禍威獣との遭遇、そしてウルトラマンの登場でもう心はこの作品にわし掴みにされた。
禍威獣とウルトラマンの戦闘シーンは自分が幼いころビデオで鑑賞したものが色鮮やかによみがえり、かつ最新CGと往年の劇半音楽によって見ごたえは間違いなくシリーズ最高級。ストーリーも禍威獣が暴れることによる現代社会への影響や、ウルトラマンを巡る政治的なやりとり等が盛り込まれており納得のいくものとなった。
ザラブとメフィラス、2人の外星人の描写も見ごたえがあった。とくにメフィラスは演じた山本耕史さんの怪演もあり、原作以上の魅力をもっていた。もちろん主演の斎藤工さん演じる神永も人間なのか外星人なのか分からない雰囲気を出しており素晴らしかった。その他にもファンに向けた細かいファンサービスも随所に盛り込まれており、三年間待ち続けて満足できる内容の作品だった。

一方で『シン・ゴジラ』のような細かな登場人物の描写や政府の会議描写が少なかった点、ヒロインの長澤まさみさんの「一部のシーン」が賛否の対象になっているのは分からなくもない。ただ初代ゴジラは一本の映画作品なのに対して、全39話のウルトラマンを約2時間にまとめ上げるのは至難の技なのである程度はしょうがないし、長澤さんの件についてもやはり映画全体のほんの一部なのでそこまで注視する必要はないのではというのが自分の感想。

確かに往年のファンやウルトラマン好きに向けられて作られている作風かもしれないし、シン・ゴジラ級のヒットは望めないのかも知れない。
ただ、そういったことは一度全て忘れて「一本の映画」として素直に「楽しんだ者勝ち」ではないかと思います。
(自分は体力と時間の許す限り何度も鑑賞したい)
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