顔に傷を負った息子に「変な顔って笑われる?いいじゃない。お母さんなんて美人過ぎて困るわ」
胸を張って生きろ、とばかりに、とびきりのオシャレをしてて出掛ける。グリーンを貴重とした派手目な洋服がまた似合っててヤバい。可愛すぎ。
息子が父親と会えなくて寂しい時には、暖炉のススを顔に塗りヒゲに模して、父親と母親(自分)のやり取りを一人芝居。その迫力たるや。息子の表情は一変。その後の尻振りダンスのキュートさったら無かった。
こんな調子で、主人公のお母さんを演じるスカーレット・ヨハンソンの魅力にやられっぱなしでした。
どんな酷い時代であろうと、自分が出来る範囲の善を行い、オシャレでカッコよく生きる母親。
ラストに若い二人が見せるダンスは生の歓びや希望を体現したもの。あのステキな母親から受け継がれたダンス。
【ただ、作品のクオリティは申し分ないレベルだとは理解してますが、ナチスドイツのユダヤ人迫害という人類史に残る残酷なテーマを扱って、ここまでカラッとハッピーエンドぽく仕上げて良いのか?という疑問は拭いきれない。】