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ジョジョ・ラビットのPのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。10歳のひ弱(だった)ドイツ人少年から見た戦争。ポップな雰囲気でなんとなく誤魔化してるけど、滅茶苦茶過酷な映画だった。ちょっと前にたまたまNHK BSのヒットラーユーゲントの番組を見て、戦時中のゴリ体育会系な世相にあってひ弱な少年達がどれだけ惨めな暮らしを送らされられたか、みたいなのを知ったばかりだったんで、なんかより滲みた。
終盤、女の子に「戦争に勝ったのはドイツ」と嘘をつくシーン、ああ!馬鹿なんてひどい嘘を!と思ったけど、でも彼女を失いたくなくて咄嗟にそう言ってしまった気持ちは十分理解できるし、なんか人間の小ささと良心の呵責というか、自分もそういう小さいところがあるので、とても感情移入した。
大佐、登場したときはなんか小物っぽいキャラなのかなと思ったけど、最期めちゃんこカッコよかった。考えてみると、主人公のお母さんがユダヤ人を匿っていることを元から知っていて、ゲシュタポが主人公の家に来ることもなんかの理由で察知して、助けに来てくれたんだろうな。部下とゲイカップルっぽかったり、なんか理想のアーリア人ではなくても、先進的な人だったんだな。
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