くまくま

バルーン 奇蹟の脱出飛行のくまくまのレビュー・感想・評価

バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)
3.2
 東西冷戦下の国境をバルーンで越える2組の家族の挑戦と失敗からの成功の物語。
予想よりも良作。
 その物語と設定自体がドキドキなのだが、俳優陣の演技や音楽が最初から最後まで緊張感を忘れさせない。
日常生活の中で根を張る相互監視の目とシュタージの影。
隣人や子供の幼稚園の先生などの身近な人達。
商店の店員、街中ですれ違う通行人などのなも知らぬ人達。
あらゆる視線が自分達を監視しているのでは?という疑念が自分自身を擦り減らしている様子が手に取るように伝わってきて緊張感を途切れさせない。
 考えることや行動の自由の大切さを考えさせられる機会にもなった。
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