桐谷

新聞記者の桐谷のネタバレレビュー・内容・結末

新聞記者(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

大局に殺される正義。民主主義なんて形でいいと言い放った男の"正義"が"真実"へと塗り替えられてしまう恐ろしさ。謝罪の言葉は声にすることすら許されず、真実を叫ぶ声は大きな力で(ここでは終幕を使って)遮られる。淡々と、けれど真綿で首を絞めるように確実に、塗りつぶされ、歪められる精神的な恐怖をまざまざと感じさせられた。彼らの勇気はなんだったのだろうという絶望感とともに。
桐谷

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