この映画は、ただのフィクションではない…
東都新聞の記者の吉岡は大学新設計画にまつわる極秘情報の匿名FAXを受け取り調査を始める。アメリカで育った吉岡は、ある思いから日本の新聞社に在職していた。かたや内閣情報調査室の官僚の杉原は国民に尽くすという信念と現実の任務の間で葛藤する…
ストーリーはこんな感じ。
この作品を初めて観た時は"日本映画も捨てたもんじゃないな…"って思ったわ!
こんなテーマの作品って韓国映画では良く観てたけど、日本映画って商業的な作品ばかりで、こんな作品を作る気概のある監督など居ないとも思ってたしね…
ある新聞社に届いた羊が描かれたFAX用紙
それが全ての始まり。内閣府主導で計画されている医療系大学の新設。そこに何かを感じた新聞記者の吉岡は調査を始める。
一方、その頃、"内調"の官僚である杉原は元上司である神崎と久々の会食をするが
その時の様子が心に引っ掛かっていた。
そして数日後、神崎から杉原に掛かってきた電話「俺たちは何を守ってきたんだろうなぁ…」という言葉を残し自殺をしてしまう。悲しみと共に"何故?"という気持ちが芽生えた杉原は真実を知ろうとし、その過程で吉岡と出会う事になる…
気の重たくなる作品だよね。一部の権力者の利益や権力の為に真っ当に仕事をしてきた人がバカをみるなんて許せんもんな。
こういう事を行使する様なバカな奴は自分が、もしそうなったら?って置き換えれない奴なんだろうなぁ…
そして、そいつらが国を動かしているのかと思うとゾォーとするわ
杉原の上司、多田が言った言葉
「安定な政権を維持する事が国の平和と安定に繋がる」
要するに国が大事で民はそうではないって事だもんな。民が居なければ国じゃないのにねぇ…
今、何が大事なのかも解ってない国会議員も多そうだしねえ…
この作品を観てたら、スキャンダルには他の有力な記事を当てて潰すようなシーンがあったけど、もしかして某有名タレントの女性問題も政府が隠したい問題の為のスケープ・ゴートなんじゃ…って思って怖かったわ!(現に変な政策が有るんだよなぁ)
それにしても杉原、ラストに何て言ったんだろうなぁ…