tanzi

新聞記者のtanziのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.8
満席の劇場で観ました。
松坂桃李、シム・ウンギョンはじめ役者がみんな素晴らしい。地に足のついた演技を出演者全員が見せてくれて本当に良かった。
おそらく低予算で撮影日数も少なかったのではと想像しましたが、カメラがいい。

冒頭、内閣情報調査室でスーツ着たエリート達がパソコンでtwitterなどSNSに政府に都合の悪い人間(一般人に対しても)への罵倒を書き込んでるショットには「まさか」と思ってる人ほど衝撃でしょう。あの極端な照明はむしろ「これは映画ですよ」というエクスキューズか。

思えばこういった実話や現実を基にしたポリティカルサスペンス映画は昔から日本でもちゃんと撮られていました。それに特化した監督や代表作を持つ監督も沢山います。それがいつの間にこんなに歪な国になってしまったのか。

公開館も結構ありますし機会のある人達にご覧いただきたい。そして投票になど行ったことがない、という方にこそ選挙で1票を投じて欲しいと願うばかりです。

誰がやっても同じではないから、今の日本はこんなに息苦しく変わってしまったのです。

政党や政治家は『推し』ではありません。仮に投票した人がダメだと思えばまた次回違う人を選んでもいいのです。せめて衆参のねじれを生む力になって欲しいです。それだけでトンデモ法案は強行採決されず景色は違って見えるはずですから
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