ある日、東都新聞社に大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届き、これを社会部記者の吉岡が調査するうち内閣府官僚の神崎という存在が浮上する
「嘘か本当かを決めるのはお前じゃない、国民だ。」
一方、内閣情報調査室で働く官僚の杉原は、"国民に尽くす"という信念とは正反対の隠蔽工作業務を強いられ、現政権の闇への対応に葛藤していた矢先、元上司だった神崎から久しぶりに連絡がはいる
「俺たちはいったい、何を守ってきたんだろうな。」
吉岡が神崎への連絡を試みようとしたとき、神崎自身がビルの屋上から身を投げたというニュースが報じられる
「私は…神崎さんが亡くなった本当の理由が知りたいんです。」
神崎の死によって、正義を求める吉岡と杉原の二人が出会い、やがて予想だにしなかった真実へと辿り着く
「君なら…自分の父親にどっちを選択してほしい?」
正直、観終わって得た感想は、映像的にも音楽的にもよくできた映画でしたが、それが返って出来過ぎな違和感を感じるものでもありました。現実社会で起こった事件を臭わせる内容があり、それをこの映画ではエンターテインメントとした、あくまでもフィクションであるということ。それを考えると、吉岡の父親が残した言葉を思い出すんですよ。
"誰よりも自分を信じ疑え"
いやはや…おもしろい映画でした。