☆俺基準スコア:2.6
☆Filmarks基準スコア:3.8
1942年、北大西洋。航空支援を得られない海域〈ブラックピット〉を通過することになった英国輸送船団。その護衛艦隊は米海軍駆逐艦グレイハウンドを旗艦とし、英海軍駆逐艦イーグル、ハリー、カナダ海軍のコルベット・ディッキーなどで構成されている。ブラックピットに突入してすぐ、酸素取りのため浮上したUボートが船団の存在を知ってしまった。艦長アーニー・クラウスが指揮するグレイハウンドがこれを爆雷で撃沈したものの、護衛艦から続々とUボート発見の報告が上がってくることに。ドイツ側は闇に乗じて襲いかかる「群狼作戦」を始めるつもりだ。レーダーの不調、同志撃ち、味方艦との接触という夜間航行トラブルを経て、Uボート隊との死闘に突入していくグレイハウンドだったが…
「グレイハウンド」
とにかくノンストップで展開する駆逐艦の対潜水艦戦!さすがのトム・ハンクスも焦りまくるのが伝わってきて、手に汗を握ります。欺瞞気泡や「グレイウルフ」の恫喝など、もう俺ならビビりまくって逃げたくなる展開です。脇では、副官コールを演じたスティーヴン・グレアムの渋さが特筆ものでした。
絶対に劇場案件な作品なんだけど、むしろこれ、舞台劇やラジオドラマなんかでも面白いかもしれないなぁ。ブリッジでの命令伝達やソナーからの報告で戦況を把握する話だからね。「眼下の敵」を倍速で観たような感覚にもなりました。こりゃ面白いわ。