FREDDY

グラウンド・デスのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

グラウンド・デス(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

地下20mに生き埋めとなった極限状態の人間を描き出すサバイバル・スリラー作品ということで。印象としては、身勝手な行動でトラブルばかりを巻き起こす、クリスティーヌ・ソーンデリスが演じる、トンネル工事の取材に訪れたリーに嫌悪感を示し、作品自体を批判する人は少なくはないかもしれませんね。それほどまでにリーの言動は鼻につくと言いますか、とにかく彼女は本能のままに行動を起こし、それに巻き込まれて命を落とす、クレシミル・ミキッチが演じたイーヴォが不憫でならない。そして、そんな彼女を気遣い自分の食料を分け与えた、サムソン・セメレが演じたバランを裏切り見殺しにしようとも。もう観ていて気分が悪い。だが、「死」というものに直面した時に人はどんな行動を起こすのかがリアルに描かれていて、作品としては見応えがあって面白かったですね。気分を害したり、イーヴォやバランに気持ちを寄せた時点で監督の術中にはまっている証拠ですし、映像から息苦しさを感じれば、それもまた本作の魅力ですからね。展開としては盛り上がるものはないが、これはこれで良かったかと。ラストがとにかく想像力を掻き立てられました。
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