南森まち

ギレルモ・デル・トロのピノッキオの南森まちのレビュー・感想・評価

2.8
息子に死なれた木工職人が作った人形。彼は木の精霊に命を吹き込まれ、生きることになるが…というお話。

もちろんストップモーション風の映像は素晴らしいとは思う。
しかし、「ピノキオ」のお話そのまんまなので、特に言うことはない。

あとは、19世紀の原作なのに、なんで第二次世界大戦やってんだよ。アホか。
ムッソリーニなど、「枢軸国の首脳を悪く描いて笑うのはOK」という製作側のいやらしさが垣間見えてイヤだった。しかも笑えるほど面白くない。
日本で言ったら、忠臣蔵に突然悪役として東條英機が出てくるようなやり口だと思う。

本作でしか得られないという映画体験はなく、ただ有名なピノキオの物語を追うだけの映画だった。
これならディズニーや絵本でいいんじゃないかな。
仰々しく「ギレルモ・デル・トロの」とつけたところで期待感をもたせた分、減点しました。