自由気ままな人生を送り麻薬の前科があるマックス。マフィアのボスへの借金で尻に火が付く中、マックスのピンチを何度も救ってくれた愛する妹が誘拐されたと知り、妹を救出しようと右往左往するクライムアクション。
主人公が麻薬に溺れギャンブルに溺れ女に溺れで更には自己中という本格的なクズ男…。そんなんだから妹を愛しているから救出しようとするようには見えず、弁護士の妹を失うと自分を助けてくれる人がいなくなるので仕方なしに救出に向かうように見えてしまう…。またカッコいい事を言ってもお前が言うなよ感が満載。
大口叩いて大胆な行動をする割には主人公は強くなくボロボロ…主人公の爽快な活躍は期待出来ません。途中途中に回想シーンが頻繁に入ります。主流ではここまではやらない手法で、この辺はインディー精神に溢れるところ。観にくいですが、悪くはないです。
知らない俳優さんばかりですが、マフィアのボス役でランス・ヘンリクセンさんが出演していて存在感で場を締めています。バーのマスター役の俳優さんとそのキャラクターはイカしていました。
アクションシーンは少ないしあっても地味。印象に残ったのはクライマックスのバトルくらい。終盤のドロドロとした展開はちょっと驚きました。唐突なように感じてしまうが、兄妹の腐れ縁というか腐れ絆というべきかは良かったと思います。
主人公に魅力があって、アクションがもう少し派手目で展開に疾走感があればもっと面白くなっていたんじゃないかなと思います。
低予算のB級クライムアクションとしてはまずまずと云ったところの映画でした。