風来坊

フェイス/オフの風来坊のレビュー・感想・評価

フェイス/オフ(1997年製作の映画)
5.0
再鑑賞。大好きなアクション映画の1つ。
当時はオープニングクレジットでマイケル・ダグラスさん名をが製作総指揮の1人で見つけて驚いた思い出があります。まあダグラスルーサープロダクション製作ですもんね。
そのルーサーのスティーブン・ルーサーさんは58歳の若さで亡くなっていたと今ごろ知って驚きました。

冒頭から情緒的な音楽が流れる中で仲良くメリーゴーランドを楽しむ親子、そしてそれを鋭い眼光で狙う男という構図から惹き込まれます。
そしてすぐに空港でのド派手な大立ち回りで掴みはОK。二丁拳銃、スローモーション、
スーツ、白鳩、ドラム缶バビューン、同時に拳銃を向け合う、これぞというジョン・ウー節全開なアクション映画。

熱くなっているようで冷静沈着なショーン・アーチャーとイカれてブッ飛んでいるが頭の回転は良いキャスター・トロイ。
お互いに顔が入れ替わり自分が誰なのか分からなくなる葛藤が上手く表現されています。
アーチャー側の相手の顔を触る癖がわざとらしいと言う声がありますが、私はアーチャーとトロイを差別化する意味で良い演出だと思ってます。
鏡に写る姿の自分は?という鏡の演出も見事。

中身はアーチャーのトロイのパートのニコラス・ケイジさんの演技がスゴい。奥さんに思い出話をするシーンは泣いちゃう。
ラストシーンもしかりで泣けるアクション映画ってなかなか珍しい。
2の製作が決まっていますがなかなか進展しているように見えません…。本作が完璧なので続編作る意味は正直感じないんですけど…まあでも気になるは気になる🤔

監督としても有名なニック・カサヴェテスさんがディートリヒ役で出演。当時は全く知らなくて後に「シーズ・ソー・ラヴリー」を観て「この監督ってフェイスオフの?」ってなりました。「ジョンQ」も有名ですが2004年の「君に読む物語」があまりにも有名ですね。近日には9年ぶりの映画監督作で世界的ベストセラーの映画化の「神は銃弾」も公開されるようですね。トーマス・ジェーンさんも端役で出てたんですね!今ごろ気づいた!この頃のジーナ・ガーションさんの色気はヤバいですね〜。

医療的な観点で説得力が無いとかあそこから泳いだの?とかボートチェイスのシーンでスタントマンの吹き替えがバレバレだとかそんな細かい事はどーでもいいんですよ(笑)
だってジョン・ウー印のアクション映画ですよ!細かい事を気にするってのは野暮ってもんです。男たちの宿命の対決にそれを支えるお互いのヒロインの活躍。
銃弾のシンフォニーの中の冴えるジョン・ウー節に惚れる傑作アクション映画です。

続編も製作予定で「ゴジラvsコング」のアダム・ウィンガード監督がメガホンを取るそう。しかし…この製作が遅れに遅れているらしくこちらも芳しい情報が伝わって来ません…。そもそもジョン・ウー監督ありきのフェイスオフな気がする私は何とも複雑。
でも続編きたら迷わず観ると思います(笑)

まとめの一言
「自分自身の証明」
風来坊

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