このレビューはネタバレを含みます
下ネタ炸裂の青春少年時代もの。
『スタンドバイミー』をもっとコメディにしたものに近いだろうか。
いつも一緒のズッコケ3人組"ビーンバック"は
女の子に興味を持ちはじめたり、
背伸びをして強がってみたり、
親の離婚で不安定になったりと
6年生という少年から青年へと成長する過程に
ついていけない自分がいた。
途中様々な障害を乗り越え、
キスゲームに参加する為に奔走する姿は
見ているだけで楽しくて懐かしくて泣けてくる。
きっといただろう"いつものメンツ"。
毎日一緒に過ごして馬鹿やっていたのが、
大人になるにつれて合わなくなったり会えなくなったり。
主人公たちは自分達より少し大人の女の子2人組が実は14歳から仲良くなったばかりと言うことを知り驚く。
「もっと小さい頃から一緒だったのかと」と。
1時間半を通じて彼らは
「いつだって一緒だ」から、「離れていても有事の時はすぐ駆けつけよう」に変わる。
最初はそれが冷たいと思っていた。
しかし実はそれが強くなること、成長することだと知る。
進むべき道は皆違う。でもだからこそ、いつでも帰れる場所があると救われる。
"ビーンバック"は彼らにとっていつも過ごす場所からいつでも帰れる場所になった。
そんな少年時代の変化の刹那を上手にポップに描き切った素敵な作品。