カナノシ

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!のカナノシのレビュー・感想・評価

3.9
現代・過去・未来から人や建造物がシャッフルされたように消失・出没する現象が多発。
世界は緩やかに歪みにより破滅を迎えようとしていた。

さて、そんなことは露知らずビルとテッドは今日も今日とてマイペース。
そんな二人の前に未来人であるケリーが現れる。
「あと77分25秒後に世界は破滅する、それを止めるには世界を救う音楽を作る必要がある」
彼らが率いていたロックバンド、ワイルド・スタリオンズは迷走に迷走を重ね、メンバーも脱退を重ね今ではもう崩壊寸前。

タイムリミットが迫る中、二人はあるアイデアを思いつく。
「未来の自分たちに、その音楽を教えてもらえばいい。」

二人は再びタイムマシンを駆り、時空を超えて世界を救う度に出る———な話。


続編!しかも29年の歳を経て!!
いやー、前作は時代故かお粗末感を覚えたものだが今回は中々に面白かった。
集約・収束、みたいな。
物語自体もそうだがシリーズを通して、ここに収束するべくして収束した胸アツ展開だった。
相変わらずの荒唐無稽さで力づくで誤魔化されている感じは依然と変わらず、ただストーリーやキャラクターは洗練され意味のあるものになっていた気がする。

あとビリーの挙動がめちゃめちゃテッドだった。
大冒険を視聴した直後にこれをみたから、動きとか表情とかあの頃のテッドだった。
役者さんってすごいなぁって思いました。(小並感)

ハードボイルドな考察SFもいいけど、こんなポップコーンムービーもやっぱりいいね。
キアヌが主役なのに短時間ですぱっと終わるのも潔くて贅沢で良き。
この手に取りやすさはまるでブルボン ルーベラのよう。
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