どうたく66

行き止まりの世界に生まれてのどうたく66のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

イリノイ州ロックボードでスケボー好きの少年が大人になっていく12年間を追ったドキュメンタリー。

3人組の少年の中国系と思われるビン・リューが映画監督となって自分達で撮り溜めたものを編集したもの。

スケボーで疾走する姿が爽やかでかっこいいのでそういう映画かと思っていると、衰退したホワイトベルトでの家庭問題、人種問題などにドキュメンタリーは突き当たって行く。

映画の原題は『Minding the Gap』。スケボーは路面の凸凹に集中しなければならないので、家庭に不安を抱えて精神が不安定な子供たちが精神を安定させるには大変いいものらしい。そういう効果を知らないだろうが、児童虐待にあっている人種の違う3人がスケボーにのめり込んで行き、仲間になって行く。

それぞれの家庭でインタビューしていくと共通して家庭内暴力の犠牲になっていることがわかる。またそのうちの1人は自分も家庭内暴力をふるうようになる。見事な暴力と貧困の連鎖の中にいることを見せつけられる。
 
町山智浩さんの解説を観て観ようと思った。大島育宙のYou Tubeでの紹介動画もよかった。
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