スケボー仲間同士を追ったドキュメンタリー
序盤はスケボーで繋がった友達と過ごす楽しいひと時が流れている。
馬鹿やりながらもみんなと一緒なら怖くない精神で人生を謳歌している。
しかし、大人になり時が経つにつれて変化を求められていく。
一番ヤンチャだった男の子が、
「ビールはもう飲めない。いつ夜中に病院へ車で走らなきゃいけないかわからないから。」
という言葉で嫌でも大人に、親になったのだなと感じた。
監督自身も出演しており、かなり辛い過去を赤裸々に語っている。
それでこそドキュメンタリーだし、覚悟が見えた気がした。
ラストベルトと言われる主人公たちが育った街。
廃れいくだけの街のなかで、主人公たちは未来を見据えているのが妙に美しかったです。
自分も20代半ばなので、自分がそのつもりがなくても周りが変化し始めている。
結婚した人もいれば、親になった人もいる。
飲みに行く事も遊びに行くことが嫌でも減っていくんだと思う。
そういった葛藤が今の自分とリンクし過ぎていて、それでも前に進もうとしている作中の人物たちに胸打たれた。
スケボーは自分の足で蹴り上げないと前に進むことが出来ない。
それが人生の様だと感じました。
【その他メモ・独り言】
・原題:Minding the Gap
→スケボーしている時の段差のこと。