uli

行き止まりの世界に生まれてのuliのレビュー・感想・評価

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ドキュメンタリーというには、あまりに生々しく、まだ赤々としている傷を眺めているような気分になった。
逃げ場のないどうしようもなさと、それを受け入れざるを得ない現実に共感しながら、でも、これを「しんどいよねー、わかるわー」って終わらせられない苦しさと、苦しくなっても自分でどうにもできないやりきれなさに苛まれる映画だった。
社会のレールに乗り切れなかった人はどうしたらいいのか、幼い自分を守ってくれる親がどうしようもなく弱かったらこどもはどうしたらいいのか、女は殴られないといけないのか。黒人は友達からも差別されるのか。
納得いかないことばっかりで、ほんとにもやもやしたけど、でもスケボーのシーンはめちゃくちゃ良かった。真っ直ぐに進んでいく姿にちょっとすっきりした。
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