"大人になるには何か欠けてる
俺の子供時代は最悪だったから。"
"深く考えなければ、
失望することもない。"
【OUTLINE】
アジア系のビン監督は、継父からの暴力に耐えて育った男性。
彼が撮影するのは自分自身と、同じように親にきつく当たられながら育った黒人のキアー、白人のザック、3人のリアル。
各々の生い立ちから、未来へ向かおうとしている現在までのリアルをじっくりと語ったドキュメンタリー。
【一言まとめ】
●mid90sと同時公開なのは偶然⁇
●人生、どこまでが自分の責任?
●撮った・語った人々の勇気に拍手
【感想】
難しい家庭で育ち、スケボーに青春を捧げる若者達…
ん?この感じ最近映画館で観たような…笑
本当に『mid90s』の続きかと思うくらいに、地続きに感じるような作品でした。
人は皆、様々な岐路で選択して生きるけど、どこからが当人の責任なんでしょうね。育った環境・育てた親は、子供の目に映る人生の選択肢をかなり狭めてしまうことがあり、逆もまた然り。
悪い環境で育っても前を向いて、自分で考えて、人生をより良いものとしていくことができる若者がいるのは事実。
じゃあそれができずに人生を棒に振っていく若者は本人がダメなのか?
そう簡単には言えない気がします。前者が立派なだけで、後者になってしまうパターンが多いのかもしれません。
自ら人生を改めていける層を応援したくなるのはもちろんですが、それをできない人ができないままの社会でいいのでしょうか…。
改めて問題意識を持たせてくれる作品でした。
これを撮ったビン監督、赤裸々に自分を語った出演者達の勇気に拍手。そして彼らの未来が明るくなることを心から願います。
『ダークナイト』の引用っぽいのが落書きにあってちょっと嬉しくなりました
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観た回数:1回
直近の鑑賞:映画館(20.09.06)