りめんばーみー

行き止まりの世界に生まれてのりめんばーみーのレビュー・感想・評価

4.5
フィクションはやはりフィクションで、現実はフィクションよりも過酷で残酷だけど、同時に救いもあることを知った

【フィクションはフィクション】
この『行き止まりの世界に生まれて』を鑑賞すると、アメリカの格差や貧困を描く作品はやはりフィクションはフィクションでしか無いことが、よくわかる。
現実はフィクションよりも、もう少し過酷で残酷だけど、同時に救いもあるのだということが活写される。

【感想が書けない】
そしてこの映画は感想が書けない。
この作品は何層もの厚みを持っている。
過酷な現実を映すとともに、同時にセラピーの経過でもあり、そして少年たちの成長物語でもあり、家族の物語である。本当に重層。
それは結局、人生そのものなのだと思う。
いろいろな物語がギュッと詰まった作品になっており、面白いとかつまらないとかそういう作品ではない。
また、友人だからこそ撮れた作品であり、一生のうちにこの時期のこの人たちだからこそ成り立つ作品である。
だから、力強い作品に仕上がっている。

万人に受けする作品ではないが、物凄く良い作品だと思う。
りめんばーみー

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