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世にも怪奇な物語の0000のレビュー・感想・評価

世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)
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一億年ぶり見直したけどやっぱ映画史上フェリーニ以上の天才いないフェリーニしか勝たん……。

後期フェリーニのわちゃわちゃ心象ライドショー感とホラーの親和性。(あと中編尺のちょうど良さ)
いかにも『魂のジュリエッタ』と『サテリコン』の間。

完全に翌年のゴケミドロがモロ影響受けてる冒頭の機内と空港シーンの赤。

少女が初登場するエスカレーターのカットで右端に見切れ気味にフレーミングして変なポーズとらせて白飛びぎみの照明当てる心霊写真的センス。
その次のやはり右端にずらしたフレーミングのアップでのかくんかくんズーム。
『呪いの館』のパクリとか言っている場合ではない。

空港やドライブシーンの市街のモブの書き割り人間、または紙のお面。不気味の谷的心霊表現。(これ今回HD画質で見て初めてはっきり狙いを理解したかもしれない)

フルチ『ビヨンド』ラストのセット内の美術とスモークと照明で作り上げられた寂寞地獄風景のイメージの源泉この映画のラストかもしれない。

映画祭シーンとかのニーノロータも最高だしもちろん何と言ってもロックスターのような破滅まっしぐらテレンススタンプ様。
色んな景色が流れて何故だかわからず涙目。


(ロジェバデム編は衣装がおもろい。あと撮影も編集も意外と丁寧できちきちしてる。フォンダ姉弟一緒の画面で見るとジェーンフォンダほど父親に似てないピーターフォンダだけどでも身のこなしにヘンリーみ入ってて宮崎駿や大塚康生が影響受けたつまり初期ルパンっぽい動き受け継いでる。
ルイマルはざっくりしててあーやっぱルイマルだなーってくらいだけど、アランドロンのドッペルゲンガーが同一画面でカメラも動いてて合成じゃなくて目だけ隠した仮面つけてて別人に見えなくてほんとにそっくりさんじゃんってカットがいくつかあって、やっぱアランドロンくらい顔整ってたらそれなりに似てる人見つけやすいのかなと思った。
3本ともわりとちゃんとポーっぽい。)
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