タピオカ

Dominion(原題)のタピオカのレビュー・感想・評価

Dominion(原題)(2018年製作の映画)
5.0
ヤギの鳴き声が人間にとても似ててびっくりしました。
魚の養殖やうさぎやラクダなどの産業にまで切り込んだドキュメンタリーは初めて観たので、とてもとても勉強になりました。ギャンブルは競艇や競輪をやれば良いです……。

自身は脂っこいものが苦手なフレキシタリアン(基本ペスコタリアン)で、金欠なので革製品も持たず、化粧品や洗剤も極力Cruelty Freeを掲げるものを買いますが、心の穴は埋まりません。牛乳をアーモンドミルクに変えたことで体調はめっちゃ良くなりましたが。




以下、決して価値観を押し付けたくはないのですが、真面目なコメントをすると、、

動物が可哀想だとか感情に訴えずとも(感情は個人差があるので)、畜産業がいかにサステナブルでは無いかがわかる、素晴らしい映画です。
牛のゲップに含まれるメタンが温室効果ガスであることはよく取り上げられますが、森林を伐採して土地を広げ、ファストファッションさながらの大量生産そして大量遺棄、過密飼育でひとたび病気が発生すれば殺処分、人を脅かす病原菌も発生しそうです。
しかも食糧供給の視点では、8億人近く栄養失調の人々がいる中で、大豆などの穀物が畜産動物の飼料として輸出されていきます。
我々の大量消費を支える農家さんのメンタルヘルスもとても心配です。
というか、農家さんたちもマーケットが無くなればこのような仕事をしなくていいわけで、消費者こそ真の責任があると思うのはおかしいでしょうか。

地球上の哺乳類は、60%が畜産動物、36%が人間、野生動物はたったの4%、そのグロテスクさが物語ることを理性的に考えるべきです…利己主義で人間中心主義な人生はきっと、死ぬとき虚しいと思います……。
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