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マルモイ ことばあつめのSのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
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粗野な男が、ひょんなことから日本政権下で失われつつある朝鮮語の辞典を秘密裏に作成する手伝いをすることになる。
識字率100%に限りなく近い私たちには想像を絶するが、文字が読めないというコンプレックスは相当なものだと思う。特に年齢もかなりいってる男性で、その子供は読めるという状況下では特に。

学ぶということが、いかに人生を豊かにするか、可視化されていくようなシーンは胸が熱くなる。「舟を編む」も好きだったが、言葉というのは奥が深い。
文字が読めるということは、巷に溢れる情報を受け取れるということで、本が読めるということ。自分の人生だけではない物語を追体験できるという喜びよ。

言葉は精神であり、魂。
言葉狩りは、魂の在処を奪う行為だ。
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