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マルモイ ことばあつめのSohDIRECTORのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
3.9
母国語を忘れない、失くさない、守りたい、その気持ちは至極当然の考え方だと思うし、私が逆の立場でも同じ感情を抱くし行動に移していたと思います。命がけでアイデンティティを守った人達には感銘を受けたし、評価は満点の作品でした。ここ数年ノリノリのユ・へジンssiはブサイクwですが、貧乏でガサツですが人情味溢れる笑顔の演技は大好きです。
以前観て感動した「タクシー運転手」の脚本の方が監督と脚本を担当されたようで、これも史実に基づいた内容だから勉強になりました。

但し、
この映画を観ただけでは100%日本が悪いと思ってしまうでしょうが、それはアメリカによる対日本政策の一部で、アメリカに都合の悪いことや日本が行った良いことの歴史、記録は終戦時に「焚書」されて私たちには伝わってないからです。その影響で国民の大多数が「負」のイメージしか抱いてないのです。この映画の表現は、私たちの心により一層「負」だけのイメージが刻み込まれるだけです。悔しくてたまらないから満点にしませんでした。詭弁と言われるかもしれませんが欧米の「植民地支配」と同じではなく「統治」だった訳で、その国を「建国」に導いたのですから。

私も公立では見れない私立高校の「日本軍の残虐非道な行い」の資料を沢山見せて頂きましたし、この映画で描かれた事もリアルでしょうが、それに勝る「善い行い」もあることを知って頂きたい。
その一つに「教育」があります。映画でもあったように、お父さんとそのお友達は「字が読めない」方が沢山いました。また、方言が各地に存在することにより意思の疎通が難しいとも描かれていました。そんな時代に「日本語」ではありますが、子供たちは「共通言語」を取得でき知識を得たのです。
これは統治した全てのアジア諸国で真っ先に行われた事です。50年間統治下の台湾などは、日本語の共通言語ができ争いが減ったようです。
その次に台湾を代表するように「インフラの整備」が挙げられます。
アジア諸国が現在も親日派なのが良い証拠ですね。

TMI...【現代朝鮮語】
文法は同じなのに発音が違う日本語と韓国語を不思議に思ったことはないですか?日本統治が始まる1910年朝鮮併合の前は基本的には「漢文」でした。併合前の初等教育は行われておらず、識字率は1~2割程度。
(日本は7~8割)

1923年「普通学校朝鮮語読本」1925年「朝鮮語辞典」朝鮮総督府敢行(つまり日本が発行)が映画の「辞典」より前に存在します。日本製ということは朝鮮人研究者が1人もおらず関連した文献がなかったと考えられるし、「教育」が遅れていたことを意味します。
ハングル文字は「音」の言語で、教育的な系統立った文法理論が確率されておらず初等教育が停滞していた。(因みにハングル文字は諭吉の功績)
そこで既に十分に研究され文法が明文化された日本語を、朝鮮語の「音」に当てはめることで新たな現代朝鮮語を作っていった模様。
この様にして日本語の文法により「国語教育」を行えるようになり「日本製現代朝鮮語」は終戦時(この映画のラスト頃)には識字率7割に上昇したのでありました。めでたしめでたし!

更に一説では7000年前の縄文時代、朝鮮半島の一部では旧日本語を話していたそう。だから文法は同じだけど、漢民族の影響で長い時を経て音だけが変化したとも言われています。

P.S ハングルで書かれた教科書が出てきました。統治時代を知る韓国の教授により、国語はおろか、音楽の授業には[朝鮮の歌]を歌っていたし、朝鮮の歴史も教えていたことが明らかに。映画で描かれたハングル禁止は全てが事実でないことが証明された事になります。
「ざまぁみろ」「ほら見たことか」と韓国側を責めるのではなく、韓国の若者たちに真実を知って欲しいですね。
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