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マルモイ ことばあつめのFranKaのネタバレレビュー・内容・結末

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ユ・ヘジンさん、ユン・ゲサンさんが演じるそれぞれのキャラクターの対照性と、《同志》としての信頼関係が、この作品の骨格となっている。

(1) 言葉とは、すなわち精神。史実を映像化するにあたって、脚色はもちろんあるだろう。しかし、文字どおり、「命懸け」で朝鮮語の辞書編纂を結実させようとする、勇気と強靭な意志の強さを、感じずにはいられない。

(2) 名前を変えさせるということは、そこに込められた家族の想いを断ち切るという、象徴的な暴力行為でもある。

(3) 監視のもと、実現まで志を貫き通すことは、並大抵のことではない。ドクジンの、父や家族を護ろうとする想いや実行力が、心を打つ。また、パンスとジョンファンが《同志》となったあと、パンスに原稿を託すシーンが忘れられない。
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