コンピュータが世界のあらゆるシステムをハッキングし世界を滅ぼそうとするのを阻止する話。
2000年放映だが全然色褪せないというかいまでも斬新なのが素晴らしい!
いまだにパソコンを使えない人もいる中まだ2000年にこどもたちがパソコンでハッキングしていく設定がすごい
テーマはいくつかあるがやはりハッキングかな。
敵がシステムハックするのに対応して行くのもそうだし、そもそものバトルでの掟?である、変身中に手を出してはならない、の法則を敵が破り完全体に進化中に攻撃してくる。これもバトルをハックする行為と言える。それに対し主人公側は大量のメールを転送するという行為で、これはデジモン同士のバトルというルールをハックし第三者のメッセージを味方につけるやり方で倒す。バトルのハック返しをしたわけだ。
で、面白いのは、主人公たちは親がほぼ介入してこない(介入できない)世界で、ひハックを通じて敵を倒したりデジタルを通じてコミュニケーションしており、成長という概念よりもやはりハッキングという概念の方がしっくりくるあたりもこの当時のイマドキ感を感じる
アナログ対デジタルのテーマも感じる。
主人公側は戦いの最中、ケンカや飲み物の飲み過ぎによるトイレ休憩が原因で不利に陥る。こういう行為は人間=アナログだからこそ起きる問題。対し敵側はデジタルなのでそんなことが起きない。アナログは面倒くさい部分もあるのだ。
悪の不在というのもテーマに感じる。
敵はデジタルハックしてくるが目的や悪意があるわけではなく単にゲーム感覚でハッキングしてきており、だからこそ厄介。交渉の余地もない。ダークナイトのジョーカーのような存在。結局黒幕が誰かがわからないというかそもそも不在なのも恐ろしい。
たった40分でここまで多数のテーマを
問い回収するのはすごすぎる