KentF

天気の子のKentFのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.8
混沌としたTokyoの酸いも甘いも瑞々しく描く。異常気象と気候変動に、10代の淡い恋と苦い現実が絡み合う。
東京タワーとスカイツリーが、天気に合わせるようにすっと姿を現す。こんな世界があってもいい。

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Léonore(9歳)の感想(MK2刊行誌)

『これは晴れ女のお話で、その子がいのると空が晴れます。東京で男の子に出会うんだけど、その子は親のことが好きじゃないんです、だってもう家に帰りたくないから。そして恋におちます。だいたいの映画には恋のお話があります、だってどこででもできてとてもべんりだから。高速道路でも、水の中でも、どこででも。それに恋ってやっぱりほんとうの世界でもたくさんあります。よく考えたら、どの映画にも恋があるんじゃないかって思います。おとなの恋のお話では、結婚するからおたがい好きにならないといけません。でも「天気の子」のふたりは結婚するには若すぎるから一緒にいなくてもよくて、自由なんです。それが私は好きです。それから映画に出てくる人たちはきたないことばをつかいます。すごくいいとおもう、だって性格がわかるから。でも気をつけて、子どもはこんなきたないことばをつかっちゃだめ!でも、わたしがおとなになったら、11才くらいになったら、こんなふうにきたないことばをつかいます!』
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