2019年の新海誠監督作品。
美しい背景、アニメーションの質の高さ、雨と光など照明のコントラストを見事に表現した撮影による映像クオリティーに文句はない。
だが、これはひど過ぎる。ただの『君の名は』の焼き直しじゃないか。とんちんかんな内容にMVとタイアップ広告まみれで嫌になってくる。そして、ラノベの主人公でもここまでの中二病はいないんじゃないかと思うほど帆高の人物像に我慢ならない。後半の呆れ返るほどの幼稚な展開は見ていて恥ずかしくなった。こんな青臭い映画許されるの？ ああ、むずがゆい。
全員独りよがりで世界が回っている。『世界はもともと狂っている』ことを免罪符にしてはいないか。でも、帆高と須賀を見ていると、男は、いつまでも1人の女を忘れることができない、ある意味、純情な生き物だなと思わずにはいられなかった。
でも、陽菜ちゃん、かわいいんだよなあ。正直言うと、あんな愚直な恋をしてみたいです・・・。
