『君の名は。』があんまり好きじゃないので期待せず観たけど、面白かった!
オリジナリティのあるストーリーでテンポも良いし。君の名は。にあった中二病妄想みたいな要素も減少していたと思う。笑
脚本は結構錬られていて、自己犠牲を選んだ須賀と利己的な幸せを選んだ帆高の対比が主なんだけど、その斬新なメッセージが凄く良かった。
僕も年齢的に自己犠牲こそ美徳だと思ってる須賀世代に近いので、だからこそ帆高が非常階段を上るシーンで衝撃を受けるほど感動した。
謎な部分、語られない部分含めて深かった。その余白というか余韻がこの映画のアイデンティティなんだと思う。
ただ、色んな批評を見る限り、そこがあまり理解されなかったことが残念。若い人に向けたメッセージなのに、若い人に伝わりきらなかったというか。
自分にとって正しいことは何なのか。そんな哲学的で奥深い映画だったと思う。
とっても面白かった!