すわ

天気の子のすわのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

⚠️語りたいだけだから、それでもいいなら読んで🚨

泣いたけど、なんで泣いたのかうまく説明できない。
私はたぶん、もう、主人公のようにまっすぐ生きていけないとはっきりとわかって、少し悲しくなった。
私は、自分が悪くないのに悪くなってしまう、そんな不条理な社会にいつのまにか慣れてしまったんだと思う。だから、私も、この映画の中の大人の様に、社会的に追われる身になった主人公に、社会に則した生き方をしろと悟すだろう。でも、それでもただ好きな人に会いたいだけの少年のまっすぐさを向けられたら、しかも、その思いが、かつての自分と重なったら、涙を流して、例え社会に反しても、背中を押す勇気が、この映画の中の大人の様に、私にはあっただろうか。経験とは、自分を高めてくれるもの、むき出しの悪意から自分を守ってくれるものだと思う。だけど、経験とは"上手な生き方"を優先するために、自分の気持ちに、あくまで自然に、でも、ちょっとだけ不自然に、蓋をするものでもあると知った。
まだ中学生の主人公とヒロインには重すぎる選択を迫られ、自己犠牲に走ったヒロインを迷わず助ける道を選んだ主人公。迷わず選んだはずの道を振り返り、これでよかったのかと思うけど、そんな彼らには背中を押してくれた大人の味方がいて、その味方の言葉に助けられて、また前を向いて歩んでいくのだと思う。
私は、誰かに寄り添える大人になれるだろうか。自分の子供が、中学生になって、思い悩んだ時、そこにある確かな意思を尊重してあげる、一番の味方になれるのだろうか。そんな事を観終わった後に自問自答してしまう様な映画でした。

長くてごめんね。たぶん観なきゃわかんないし、めっちゃくちゃ映像が綺麗だからぜひ観てね✌️
すわ

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